
スタイルで全くいじらなくてもカッコイイRGνガンダムが発売されたので、プロポーション調整やスジボリ追加などはせずに、ひたすら面とエッジ出しに集中してヤスリきって仕上げてみました。
面出しとは?
“面出し”は、プラモデル作成において重要なステップの一つで、パーツの表面を平滑に整えるための作業を指します。
具体的には、プラスチック成型時に生じるヒケをヤスリかけし平滑することです。これにより、パーツの表面が滑らかになり、塗装時に均一な仕上がりを得ることができます。
ヒケは溶かしたプラスチックを型に流し込んだ際に発生する収縮によるヘコミで、パーツの裏側に構造物がある部分に見られます。技術力に優れたバンダイであっても薄っすら発生しています。



配色・塗装
- 白:ガイア ニュートラルグレー1 (一部ニュートラルグレー2)
- 紺:クレオス サンダーバーズ ブルー
- 赤:クレオス サンダーバーズ レッド
- 黄:ガイア 橙黄色
- カメラアイ等:ガイア 蛍光ブルーグリーン
- フレーム:自前調色のメタリック
ペーパーヤスリ#320→#600まで処理したあとTipo G. プライマーサーフェイサー。上記カラーで塗装し、仕上げにクレオス スーパークリアー つや消し + フラットベース「なめらか・スムース」を吹いて終わり。


面出しツール
人指し指ほどの全長の5mm厚アルミ板に3Mのフッキット#600を貼りヤスリがけ。
フッキットは裏面にマジックテープがついていて、スジボリ堂のマジックヤスリと似ていますが、そのままでは柔らかく面出しに適さないのでマジックテープを剥がす必要があります。
剥がし方はフッキットをラッカーうすめ液に数十秒浸し、縁からピンセットでペリペリ剥がせば簡単に除去可能です。
アルミ板への貼り付けには寺岡製作所製の極薄の0.01mm両面テープを用ます。非常に薄いためテープ厚みの微妙な弾力の影響を受けにくくなります。(個人談)



頭部はシャープな表現に
耳周りのダクトをペーパーヤスリで薄く加工。先に筋彫を深く彫り直しておけば消えにくくなります。奥まった場所などは小さく切り出したダイモテープにペーパーヤスリを貼って面出し。
アンテナは正面からのヤスリは難しいので、裏側からヤスって若干シャープ化。おでこの五角形はピンセットでつまみ、これもダイモテープヤスリで面出し。いずれも#600程度の番手。


スミ入れはエナメル スモーク
タミヤ エナメルのスモークを使用。マシーネンクリーガーの横山先生に教えてもらい使ってみました。
もともとスジボリは光があまり当たらない場所であって、黒色をしているわけではない……どんな色が丁度いいのか悩んでいましたが、このスモークはイメージぴったりでした。半透明塗料なため、バックの色を透かし濃く出すぎないのがいい感じ。


装甲裏と縁を黒塗り
昔からあるのか知りませんが、matさんやシュンさんの作品を真似してやってます。プラの一律な分厚さを消すことができ、全身に施すと一気にシャープさが上がる感じ。
エナメルの濃いグレーを装甲裏からエアブラシで塗装。マスキングは無しで適当に…はみ出たら拭き取る。食いつき悪いからコート必須。



最後
前作、RGバンシィ(ユニコーン)では細部を面出ししなかったら、完成後に残念な見栄えとなってしまった(主に顔まわり)。その反省から今回は見える範囲のパーツはすべて面出しし、できる限り丁寧に製作してみましたが…面出しはちゃんと結果に出るようです。よかった。

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